最近よく聞かれるのが、「中級者になったら、どのコマがおすすめですか?」という質問。
コマ回しにハマってしばらく経つと、「今の自分のレベルに合ったコマが欲しいな」と感じる瞬間が訪れます。
私もその一人。
空中手のせが安定し、複数段の技にも挑戦するようになった頃、それまで使っていたツバメやハヤブサから、ワンランク上のコマへと乗り換えました。
そのとき出会ったのが「モズ」でした。
モズのメリットはここ!

↑左からツバメ、モズ、ハヤブサ
ツバメからモズへ ――変化を感じた瞬間
はじめに手にしたツバメは、軽くて扱いやすく、初心者の私にはぴったりの相棒でした。しかし、回転中の安定性や、空中技の繋ぎがうまくいかないことが増え、「次のステップに進むためには、道具も変えるべきかもしれない」と思い始めたのです。
そこでモズを試してみたところ、最初に感じたのは「技の安定感が全然違う」ということ。
重さが生み出すどっしりとした回転力、そしてキャッチしたときのブレの少なさに、感動すら覚えました。
それ以来、私はずっとモズをメインで使っています。中級者が直面しがちな「惜しい失敗」を、モズの重量感がしっかり補ってくれるのです。
特殊な「角軸」が生む、“吸い付き感覚”

モズならではの特徴のひとつが、「角軸(つのじく)」と呼ばれる軸の形状です。多くのコマは先端が丸い軸をしていますが、モズは先端が尖った返しのある角軸を採用しています。
この角軸が、技において絶大な効果を発揮します。とくに感じるのは、キャッチしたときの“吸い付き感”。
回転中のコマを手のひらで受けた瞬間、角が手に引っかかるような感触があり、ピタッと止まりやすいのです。ストレート軸の場合、手のひらで軸が滑ってしまいがちで、その後の姿勢が崩れてしまうこともあります。
でもモズの角軸なら、軸が暴れにくく、そのまま次の技にスムーズに繋げられる。空中でのキャッチミスを減らし、技の精度を高めたい人にはとてもありがたい構造です。
このように、キャッチ直後の姿勢が安定することが、次の技への移行をスムーズにし、技そのものの成功率を底上げしてくれるのです。
見た目も、使い心地もなめらか

細かい部分ではありますが、モズのボディ表面がなめらかであることも使っていて嬉しい点です。
ギザギザがなく、手に引っかかりがないため、ヒモの巻きつけや投げのときにスムーズな動きが可能です。これは一見地味なようでいて、長時間の練習をする中では非常に大きなメリット。
ギザギザのあるコマでは、ヒモが引っかかって思わぬミスになったりすることがありますが、モズではそうしたストレスがありません。
また、デザイン面でも高級感があり、所有欲をくすぐるのもモズの魅力のひとつ。人前で技を披露するとき、見た目の印象も大切です。モズはその点でも頼れる存在です。
とはいえ、注意すべきポイントもある
モズは万能のコマではありません。性能が高い分、使い手にも一定以上の技術が求められます。
まず大きな課題となるのが、初心者には扱いが難しいという点。重さがあるぶん、回転の立ち上げが難しく、うまく投げられないとコマが手元で落ちてしまったり、軸がブレて失敗してしまうこともあります。回し方に自信がない段階では、ツバメやヒバリといった軽量モデルの方が安心です。
また、モズは重いため、落としてしまうと床への衝撃が強いという問題もあります。
せっかく良いコマを買ったのに、床に傷がついたり大きな音が出てしまうのは避けたいですよね。
私は最近、ジョイントマットを敷いています。組み合わせて好きな形にできるし、防音にもなるので一石二鳥です。
さらに、価格が比較的高めなのもネックです。品質と性能を考えれば納得の金額ですが、「試しに1本買ってみようかな」というレベルの気軽さはありません。本気で技を極めたい人にこそおすすめできる、いわば“プロ仕様”の一本です。
まとめ:技の精度を上げたいなら“モズ”が強い味方!

モズは単なる“かっこいい上位モデル”ではありません。
それは「中級者が乗り越えたい壁」をしっかり支えてくれる、実用性と信頼性を備えた1本です。
- 技の精度を上げたい
- 連続技を安定させたい
- もっと上達したい
そんな気持ちが芽生えたなら、今のコマを卒業してモズにステップアップするタイミングかもしれません。
私自身、モズを使うようになってから、「成功する技」が増えただけでなく、「失敗の質」が変わったと感じています。練習の質がぐっと上がる――それがモズの真の魅力です。



